情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)の維持費はどのくらい?費用対効果も解説!


情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)は講習費用などの維持費が高いことで知られています。この記事では、情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)の維持費について詳細を知りたい方向けに、実際の金額や費用対効果を解説します。セキスぺの資格を持つことの意義や、将来のキャリアに与える影響について掘り下げることで、セキュリティの専門人材としての価値を高めるにあたって必要な投資が明確になります。

登録セキスぺを名乗るには高額な維持費が必要

登録セキスぺは他の資格と比べても明確になるように、維持費が非常に高額です。主な関連資格と比較した結果を、一覧表で見てみましょう。

資格名 主催団体 登録時に必要なコスト 資格維持に必要なコスト
情報処理安全確保支援士 情報処理推進機構(IPA) 受験料:7,500円

登録免許税の収入印紙:9,000 円
登録手数料:10,700 円
※申請には住民票の写し (300 円) なども必要

合計2万7,500円

1年に1回のオンライン講習:20,000 円
3年に1回の実践講習または特定演習:80,000円→合計3年間で140,000円約4万7,000円/年
CISSP (ISC)² 受験料:749米ドル(約11万円 年会費:125米ドル(約1万9,000円
CompTIA Security+ CompTIA 受験料:5万2,192円
※2024年2月1日以降の一般価格
CE プログラム費用:年間50米ドル(約7,500円
AWS認定セキュリティ専門知識試験 Amazon Web Services (AWS) 受験料:300米ドル(約4万5,000円)
再認定時の試験費用:150米ドル(約2万2,500円)
※有効期限が3年のため、更新時に最新バージョンの試験に合格する必要がある。
※前回受験時に受験料の半額割引バウチャーがもらえる→約7,500円/年
Microsoft Azure セキュリティ テクノロジ AZ-500 Microsoft 受験料:2万1,102円
※為替等により変動の可能性あり
再認定時の試験費用:なし
※取得後6カ月から1年の間に無料の更新アセスメント受験を受けて合格した場合
※資格の有効期限が2年
※更新アセスメントは何度でも受験可能
公認情報セキュリティマネージャー(CISM) ISACA 受験料:
ISACA会員…575米ドル(約8万6,000円)
非会員…760米ドル(約11万4,000円)郵送登録費;75米ドル(約1万1,000円)→合計約9万7,000~12万5,000円
国際本部年会費:135米ドル
東京支部年会費:30米ドル
資格維持費:45ドル→合計約3万1,000円(210米ドル)/年
公認情報システム監査人(CISA) ISACA 受験料:
ISACA会員…575米ドル(約8万6,000円)
非会員…760米ドル(約11万4,000円)認定申請費用:50米ドル(約6,000円)→合計約9万2,000~12万円
CISA®維持手数料:
ISACA®会員…45米ドル(約6,700円)
非会員…85米ドル(約1万2,000円)→合計約6,700~1万2,000円/年
GIAC Penetration Tester SANS Institute 受験料:949米ドル(約14万円) 資格維持管理費:469米ドル(約7万円)
※4年に1回
→約1万7,500円/年
シスコ技術者認定 CCNP Security Cisco 受験料:
コア試験…400米ドル(約6万円)
コンセントレーション試験(集中試験)…300米ドル(約4万5,000円)→約10万5,000円(税別)
再認定時の試験費用:

コア試験…400米ドル(約6万円)
コンセントレーション試験(集中試験)…300米ドル(約4万5,000円)
※資格の有効期限が3年

→約10万5,000円(税別)

→約3万5,000円/年

参照:

講習の目的と概要 | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

ICISSP受験料の更新/SC2 Japan

認定継続要件/SC2 Japan

認定資格試験価格/CompTIA

AWS Certified Security – Specialty 認定 | AWS 認定 | AWS

試験 AZ-500: Microsoft Azure セキュリティ テクノロジ – Certifications | Microsoft Learn

CISM資格のご紹介/ISACA東京支部

ISACA東京支部/公認情報システム監査人 (CISA: Certified Information Systems Auditor)

GIAC認定資格の更新

シスコ認定試験 – Cisco

再認定ポリシー – Cisco

情報処理安全確保支援士の資格維持の必要費用の内訳

安全確保支援士は受験費用や教材代だけでなく、登録時に別途費用が必要であり、また資格を維持するにも受講必須の講習代として、高額な維持費が必要になります。

登録時に掛かる費用

登録時に掛かる費用は、受験料が7,500円、登録免許税の収入印紙が9,000円、登録手数料が10,700円必要です。また、申請時には住民票の写しが必要のため、加えて300円かかります。これらの費用を合計して、受験、試験合格から支援士登録まで2万7,500円の費用が必要になります。

講習受講に掛かる費用

講習受講は、毎年かかるオンライン講習と、3年に一回必要な特定講習にて受講費がかかります。

内訳は、1年に1回のオンライン講習が2万円、3年に1回の実践講習または特定講習が8万円になっており

  • 1年目:合計2万円
  • 2年目:合計2万円
  • 3年目:合計10万円

が必要になります。そのため、情報処理安全確保支援士の資格維持には、3年間で14万円の費用が掛かることが分かります。

特定講習の概要と費用

3年に1回の受講が求められる特定講習について、概要や費用の詳細を解説していきます。

特定講習とは

特定講習は、情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)の資格を維持するために必要な講習の一種です。この講習では、特定のテーマや分野に焦点を当て、高度な知識や技術を習得することが目的とされています。特定講習では、情報セキュリティの最新トピックや特定の技術に関する理解を深めるために提供されます。

特定講習の費用

特定講習の費用は

  • 受講料
  • 教材費
  • その他費用(受講にあたる交通費、宿泊費)

の要素から構成されます。

受講料は5万円台から数十万円するものもあり、受講期間も1日で終わるものや1週間弱かかるものもあるなど、多種多様になります。
教材費やその他の費用は、個人の状況や講習の形態によって異なります。「知識を深めたい分野に合っているか」「今の仕事内容からスキルアップが見込める講習か」が選択基準になりますが、目的と見込める費用対効果を意識し、吟味していきましょう。

参考:情報処理安全確保支援士特定講習一覧

特定講習の費用は、受講する講習内容や提供機関によって異なりますので、正確な金額については事前に確認することが重要です。

実践講習の概要と費用

実践講習もまた、特定講習と同じく3年に1回受講が求められています。

実践講習とは

実践講習は、実務における情報セキュリティの実践的な知識スキルを向上させることを目的としています。参加者は、実際の業務シーンで発生するセキュリティの問題や課題に対処するための手法やベストプラクティスについて学び、実践的な経験を積むことができます。

講習内容は、情報セキュリティに関する実践的なテーマに焦点が当てられており、

  • 情報漏洩対応
  • セキュリティインシデント対応
  • 脆弱性管理
  • セキュリティポリシーの策定

など、幅広いトピックをカバーしています。

セキュリティ専門家にとっては基本的な業務に関する講習になりますが、セキュリティのトレンドは日々変化が多いため、最新の情報やスキルを常に習得することが求められます。そのため、定期的な実践講習の受講が求められます。また、試験や講習だけでは十分に獲得できない部分を、実践講習の受講で補い、より実践的な視点やスキルを身につけることができます。

実践講習は、オンライン受講もありますが、ケーススタディやワークショップ形式の演習を通じて、参加者が理論だけでなく実践的なスキルを習得できるようになっています。

 

実践講習の費用

特定講習と同じく、教材費や交通費も構成要素になります。実践講習の受講料は、提供機関や講習内容によって異なります。講習の内容や機関、提供形式(オンライン、対面など)によっても価格が異なる場合があります。

IPAが行う実践講習の受講費用は、8~16万円になります。

参考:IPAが行う実践講習

登録セキスぺ維持費の費用対効果はメリットの活用次第!

多様な講習が用意されており、定期的に費用をかけて受講が求められる登録セキスぺですが、実務に活かしてキャリアアップに活かすなど、メリットを押さえて活用することが重要です。

講習によるメリット

登録セキスぺの講習受講によるメリットは多岐にわたります。まず、最新の情報処理技術やセキュリティ対策に関する知識を習得し、技術的なスキルを向上させることができます。また、資格更新を通じて職業上の信頼性と専門性を高め、職場での信頼度やキャリアの進展につながります。さらに、セキュリティリスクの最小化に役立ち、組織内のセキュリティ対策を強化する能力を高めます。最後に、登録セキスぺの資格を維持し、専門性と信頼性を向上されることで、業界内のリーダーシップの地位を確立します。

スキル証明としてのメリット

情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティに関する専門知識と技術を保持することを国家資格として証明します。このようなスキル証明は、将来のキャリアアップや年収アップに大きく貢献します。企業はセキュリティに対する重要性が高まる中で、情報セキュリティの専門家を求めています。登録セキスぺの資格を持つことで、企業はその人材がセキュリティの専門家であることを、書類選考の時点で容易に認識できます。その結果、キャリアの進展や昇給の機会に繋がるため、将来の職業上の成功に向けたキャリアプランが明確になります。組織は高度な情報セキュリティスキルを持つ人材を重宝し、スキルや成果に見合った報酬を提供するため、登録セキスぺの取得は、スキル証明としての価値が高く、将来のキャリアアップや年収アップに寄与することが期待されます。

他の資格試験の科目免除によるメリット

登録セキスぺの取得は、他の資格試験の科目免除によるメリットもあります。これにより、情報セキュリティや情報処理の分野における知識やスキルを証明する機会が得られます。免除された科目によっては、数多くの時間と費用が必要な場合がありますが、登録セキスぺを取得することでこれらの負担を軽減できます。また、他の資格試験への受験の際には、登録セキスぺの保持者であることが評価され、受験者の信頼性と専門性がより強調されます。このような免除は、新しいキャリアの機会や発展において有利な要素となります。

資格維持のデメリット

他の資格と比較しても維持費用が高すぎる

登録セキスぺの維持費用は、登録時の手数料や受験料、さらに定期的な講習受講費用などが掛かりますが、これらの費用は他の同様の資格と比較しても高額です。他の資格試験や認定資格には、同等の専門性や信頼性を持つものもありますが、その維持費用が登録セキスぺよりも低い場合があります。そのため、登録セキスぺの維持費用が高すぎると感じる場合があります。特に、資格保持者が自費で維持費を負担しなければならない場合、費用の高さが負担となる可能性があります。このような状況では、他の資格やスキルの取得を検討することもあります。

最新の知識・技能を維持できるかは人それぞれ

情報処理安全確保支援士の資格維持の条件として、年に一度のオンライン講習や3年に一度の実践講習などがありますが、これらの講習だけで十分に最新の知識や技能を維持できるかどうかは疑問です。なぜなら、情報セキュリティの分野は日々進化しており、新たな脅威やテクノロジーが現れるたびに対応する必要があるからです。

そのため、一度だけの講習では最新の情報に追いつくことが難しい場合があります。また、講習の内容や質も個人や講師によって異なるため、十分な理解やスキルの獲得ができない可能性もあります。このような点から、登録セキスぺの維持によるスキルの維持は、人それぞれの努力や環境に依存する部分があると指摘されています。

結論:セキュリティエーエージェントで費用負担を少しでも減らしましょう!

登録セキスぺの維持費が原因で更新を悩んでいる情報処理安全確保支援士におすすめなのが、「セキュリティエージェント」です。セキュリティエージェントは、情報処理安全確保支援士が案件単位で仕事を受けれるプラットフォームです。情報処理安全確保支援士がセキュリティエージェントに登録することで、一日の中で手が空いている時間に仕事ができ、収入を増やすことができます。その結果、維持費用の負担を減らすことができ、スキルの維持も効率的に行えます。セキュリティエージェントを活用して、費用負担を軽減しましょう!

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